今のご時世、新型コロナウイルスも蔓延し、免疫力低下は避けたいと思い、規則正しい生活を送っている方も多いのではないでしょうか。

外出を控え、運動不足になってしまったり、不安や心配などから自律神経も乱れやすくなります。それらによって、腸の働きが鈍くなり、規則正しい生活をしていても便秘になってしまうことも。
実はこの便秘が免疫力低下を招いてしまうことがあるのです。

便秘とは
3日以上排便がない、または毎日排便があっても残便感がある状態とされています。
そのため、毎日排便があるから大丈夫と思っていても実は便秘だったということもあるのです。

なぜ便秘が免疫力低下と関係あるのでしょうか？
免疫とは細菌やウイルスから体を守る働きや仕組みのことですが、その免疫細胞の７割が、腸に存在していると言われています。
そのため、便秘になると腸の働きが鈍くなり免疫細胞が作られません。それによって免疫力低下に繋がってしまうのです。
風邪をよくひきやすい方、口内炎ができやすい方はすでに免疫力が低下している可能性がありますので、睡眠が十分取れているか、疲労がたまっていないかなど生活の見直しをされると良いかもしれません。
その他にも、ストレスで自律神経が乱れやすい方や、食生活が乱れている方なども免疫力が低下しやすい傾向にあります。
何よりも、便秘はお腹が張って苦しいだけでなく、だるさや疲労感、肌荒れやイライラ、またアレルギーや病気の引き金になってしまい良いことはありません。

便秘を改善するには、腸内環境を整える
「腸内環境を整える」とは、３つの腸内細菌（善玉菌、悪玉菌、その中間にあたる日和見菌）のバランスが良い状態であることです。
この腸内環境は、食事、運動、睡眠などで変化しやすく、意識することで改善できます。
食事面では、肉類を多く摂取すると悪玉菌が増えると言われていますし、睡眠不足も大腸の働きが弱くなり便が作られません。また、運動不足になると蠕動運動も弱くなったり排便のための腹筋も衰えてしまいます。
運動や睡眠はさっそく行動に移しやすいですね。

食事は、食べ物で善玉菌を増やせば、腸内環境を整えられる
乳酸菌飲料やヨーグルト、納豆、漬物、味噌、キムチ、チーズ、塩麴、甘酒などの発酵食品、お酒を飲むならワインが良さそうです。
また善玉菌の栄養となる水溶性食物繊維の多い野菜や果物（わかめ、昆布などの海藻類、玉ねぎ、大根、ごぼう、キウイフルーツ）を摂取したりオリゴ糖を多く含むバナナも良さそうです。
ぜひ、これらを食事に取り入れてみてください。
腸内環境が整い、毎日理想的な排便があることで免疫力低下の予防となりそうですね。

もしすでに便秘でつらいときは、お腹を「の」の字にマッサージをして左わき腹をほぐしてみてください。排便が促されると言われています。



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